初代ルンバが発売開始されてから20年が経った現在2022年、その機能は進化を続けています。
1950年代に家電の三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)が普及したかと思えば、60年代半ばには3C(カラーテレビ・クーラー・カー(自家用車))が台頭し、平成の時代にはデジタル三種の神器(デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型大型テレビ)も登場するなど、これまでも私たちの生活を豊かにする家電がたくさん発明されてきました。
現在の令和の時代においては、食器洗い乾燥機、ロボット掃除機、ドラム式洗濯乾燥機が新・三種の神器といわれ始めています。
ただ、私自身としても前からロボット掃除機には興味があったので、今回はルンバを2週間お試しでレンタルしてみて、どれほど使えるのかを体感してみたいと思います。
今回私がレンタルしたのは、ルンバ i3+です。
ルンバ i3は、最新機種のルンバ j7の一つ前に発売された機種で、センサーカメラがなかったりと豪華な機能はないのですが、10万円を切る価格で販売されているので、購入する場合はこれだろうなということで、こちらをレンタルしてみることにしました。
ルンバの機種比較
私がまとめた機種ごとのスペック比較表は以下です。(ダストステーション付の製品のみを表にまとめています。品番の「+」はダストステーションが付いていることを表しているようです。)
s9はこの3機種の中では一番古いんですが、価格は一番高いままになっており、私が調べた限りではj7とほとんど機能は同じようだったので、s9を購入する意味はないと思います。
先述しましたが、j7とs9はカメラセンサーが付いているので、部屋の空間をカメラで認識して掃除することができるので、隅々まで掃除させたい場合はこれらを購入した方がよいと思われます。
ただ、ロボット掃除機に10数万円を出す金銭的余裕のない私は、購入できてもi3かなと思ったので、カメラセンサーなしのi3がどの程度部屋を綺麗にしてくれるのかを購入前に確かめてみたくなりました。その結果がいまいちだったら、j7を購入するかもしれません。。(私の財布のためにもi3を応援したいと思います!i3頑張れ!!)
ルンバ i3+が届いた!
お待ちかねのルンバが我が家に届きました。ダストステーションが結構大きいので、届いたときのダンボールが予想以上に大きくてびっくりしました。
今回は2週間のレンタルということでRentio(レンティオ)から、お借りしています。
Rentioは家電のサブスクサービスで、各家電メーカの最新機種を数日~数ヶ月単位でレンタルすることが可能です。実際に購入する前に使用感を確認する用途で利用するのが、個人的にはおすすめです。
紙パックも1つ付いていたので、すぐに掃除を開始することができました。ここからはルンバ i3+を使用してみた感想をお伝えしたいと思います。
ルンバ i3+の良かった点
家全体を掃除してくれる
我が家は2LDKの物件なのですが、2LDKくらいの間取りであれば余裕で全部屋を巡回して掃除してくれたので驚きました。
ルンバ i3はセンサーカメラこそないものの、家具や壁などの障害物に衝突したら方向転換を繰り返して部屋を移動します。同じところを何度も行き来することもありますが、家の間取りを認識しているかのように移動するので、その賢さに少々の恐怖も感じます。
ルンバ本体とタイヤなどにゴミや汚れが付いたままになっていると、それが原因で部屋を汚してしまうというようなこともありますが、基本的には家全体のゴミを吸い取って綺麗にしてくれているようです。
私の想定では、ルンバに任せられるのはLDKくらいの範囲で、それ以外の部屋や洗面所などは自分で掃除機をかける必要があるのだろうなと思っていたので、家全体を掃除してくれるルンバ君にはぜひこのまま家にいて欲しいと思うようになりました。
マッピング機能とその他の便利機能
これまでルンバ i3にはマッピング機能(部屋の間取りを認識して記憶する機能)はなかったのですが、2022年某日のソフトウェアアップデートでスマートマッピング機能が搭載されたようです。(詳しくは以下のブログ記事で説明されておりましたので、リンクを載せさせていただきます。)
この機能によって、ルンバ i3でも部屋を指定して掃除することなどが可能になったようです。
またその他、スケジューリング機能(曜日ごとの掃除開始時刻指定)ができたり、ルンバが実際にどこを掃除したのかの履歴をスマートフォンで確認できるのが結構面白いです。
まあまあしっかり掃除してくれているのがわかります。
ルンバ i3+の悪かった点
玄関の段差に毎回落ちる
ルンバ i3は多少の段差であれば、ガンガン乗り越えていきます。あと半開きの扉はガンガン押し開けて入っていきます。これは良し悪しで、敷居や段差を越えて部屋を移動してくれるのは良いのですが、段差を越えたものの、今度は降りれなくなってエラーになったりとか、半開きの扉を開けて部屋に入ったは良いものの、自分で扉を閉めて出れなくなってエラーになったりなどはよくあります。
外出中にルンバに掃除してもらおうと思って動かしてても、途中でエラーになって帰ってきても掃除が完了していないということも間取り次第では起こり得ます。極力床にルンバの走行の邪魔になるモノを置かないことで解消できるので、ルンバを動かす前に床のモノを片付けるワンアクションが必要になります。
あと私の家で毎回エラーになるのは、玄関の段差です。ルンバは基本的には段差を認識する能力があるはずなのですが、玄関の段差に落ちてしまうのでその度に毎回救出しています。毎回のことなので、どうにかしてほしいのですが、解消方法としてはバーチャルウォールといわれる別売の赤外線センサーを進入禁止エリアの手前に設置する方法があるようですが、上述のマッピング機能で対応できないかを試してみたいと思います。
※2022/5/25追記
上記もマッピング機能ですが、やはりi3では進入禁止エリアの指定ができず、玄関の段差に毎回落ちてしまいました。。
段差などが多い家の場合は、i3ではなく、j7以上のルンバにした方がよさそうです。
家具や壁への衝撃力がすさまじい
ルンバは家具や壁に衝突を繰り返しながら、部屋の間取りを認識し、部屋全体の掃除を行います。そのため、家具や壁に衝突するのはまあまあ仕方がないのですが、その衝撃力がなかなか凄いです。
軽いキャスター付きのワゴンがもともとあった位置から移動していたり、床にあるスリッパは玄関前にあったはずなのにキッチンまで運ばれていることも多々あります。あと、さっきも書きましたが、半開きの扉であれば、開けて入って行ってしまいます。
ですので、高級な家具がある家や、壊されたくないものがたくさんある家ではルンバはおすすめできないです。
ルンバでは掃除できない場所があるかも
家全体を隈なく掃除してくれるルンバ i3ですが、そんなルンバ君にも掃除できない場所が我が家にはあります。それは、トイレです。
我が家のトイレは廊下にあり、扉が開き戸なので、扉を開けていれば掃除してくれるとは思うのですが、開けてしまうと他の部屋への出入りが正確にできなくなる(扉が邪魔でステーションまで帰れない可能性がある)と思うので、トイレは私自身で掃除機をかけるようにしています。
開き戸なら、開けておけばルンバに掃除を任せることも全然できると思います。そんな感じで家の間取りによっては、自分で掃除機をかけないといけない場所は発生するので、その点はご注意ください。
まとめ
正直なところ、まだルンバが家に来てから2日間しか経っていないので、ルンバの活躍がその価格に見合うのかはわかりません。
ただ、自分では掃除しにくく疎かになりがちな、リビングのソファ下や、ラックの足元などを毎日掃除してくれるのは気持ちが良いです。
また、小さな子どもがいる家庭には、ルンバは向かないというレビューを見ましたが、必ずしもそうではないとも思います。外出中にルンバを動かすようにしたり、ダストステーションを子どもが入らない部屋に設置するなどすれば、全然使えると思っていて、毎日ルンバが掃除している清潔な部屋の方が子どもの身体にとっても良いと思います。
今回は2週間のレンタルですが、その辺りも含めて購入するかを検討したいと思います。