独学で日商簿記2級に合格するまでの私の勉強法

仕事

昨年の話になりますが、昨年5月に日商簿記2級を取得しました。1度目は4月に受験しましたが残念ながら不合格となり、1ヶ月後に再挑戦し2度目の試験で晴れて合格することができました。

今回は、日商簿記2級に独学で合格するためにやったことを振り返りたいと思います。

筆者の簿記レベルと学習期間

まず、私の仕事はシステム系なので、全くと言っていいほど簿記の知識は使いません。

仕事はごく一般のサラリーマンなので、「減価償却」や「除却」といった簿記特有の用語?、表現?は時々使うこともありますが、簿記の試験で問われる計算などを使う出番は全くありません。

ある日、いつかの転職に備えて潰しの効く資格を取ろうと思い、大学の一般教養の授業でも触れたことのあった簿記の勉強を始めて、そこから3ヶ月間ほどで簿記3級を取得することができました。

そこからちょうど1年後に簿記2級を取得することができたので、結果的に学習期間としては簿記3級の知識がある状態から更に1年間かかったことになります。

途中は結構サボる期間もありましたが、ほぼ毎朝30分~1時間ほど簿記の勉強をしてから会社に行くというルーティンで学習を進めていました。

簿記3級に合格するためにやったこと

簿記2級の話の前に、簿記3級を取るためにやったのは下記の参考書です。

資格の予備校として有名なTACが出している簿記の教科書です。そこそこ厚みのある本ですが、多色刷りでイラストでの図解付きなので、読みやすいように作られていると思います。

各章末に確認問題もあるので、読み進めて確認問題を解いてという形で学習を進めていけば、合格できるだけの知識は付いてきます。

上の参考書を一周した後、下記の問題集でアウトプットの練習をします。

これもTACが出している問題集です。同じ出版社ということもあり、章立ても同じなので参考書と並行して学習するのも可能です。

私の場合、この問題集を一周したタイミングで1度受験をしましたが敢え無く不合格。約2週間後の2度目の受験で合格しました。

1度目の不合格の原因はネット試験(CBT)に慣れていなかったこと、試験対策が不十分だったことの主な2点ですが、このことは後ほどご説明したいと思います。

簿記2級に合格するためにやったこと

簿記2級に合格するためにやったのは、まずは下記の参考書です。

簿記3級の時と同じく、TAC出版の教科書シリーズです。やっぱり読みやすいのと、網羅的に知識を付けることができるのでこの本がおすすめです。

簿記の参考書には、試験合格に特化した必要最低限の知識のみを記載したものや、逆に必要以上に詳しすぎて読み進めにくいものなどもありますが、その真ん中くらいの丁度良い塩梅の参考書だと思います。

上で紹介した参考書を一通り終えた後は、3級の時と同じように問題集に取り組みました。

3級の時とは違い2級は商業簿記と工業簿記に分かれ、本も2冊に分かれるのでやり終えるまでに結構時間がかかりました。途中で心折れかけました。

ここまでやり終えた後に1度目の受験をしましたが、3級の時同様に不合格。2度目の受験で合格しました。1度目の不合格は実戦形式の試験対策が足りてなかったことが原因でした。

受験1度目の不合格の原因

ここまででご説明した通り、私は日商簿記3級と2級の両方とも2度目の試験で合格しています。1度目の試験で不合格となってしまった原因は下記の2点です。

ネット試験(CBT)への対策

日商簿記3級・2級には、商工会議所?で受験する紙の試験と、テストセンターで受験するネット試験(CBT)の2種類の受験方法があります。ネット試験はほぼ365日いつでも好きな時間に受験できるので、仕事終わりなどにでも気軽に受けることができます。

私はすべてネット試験で受験しました。慣れれば大したことはないのですが、何も知らないで行くと少し戸惑うと思いますし、正直紙の試験の方がやりやすいと思います。

特に大問2や大問3の貸借対照表や損益計算書の穴埋め問題のところでは、紙の試験であれば問題用紙に答えだったり途中の計算式を書き込むことで計算漏れがないかなどを確認できますがPCの画面上だとそれができません。

試験前に白紙の計算用紙を2枚ほど貰えますが、最後に見直しをするにも綺麗に計算しないとやりようがありません。

ネット試験の予習としては下記の動画や、実際の操作を体験できるプログラムが公開されているので、これらで予行演習をして慣らしておくと試験当日はリラックスして試験に臨めると思います。

簿記ネット試験(操作体験版) | 商工会議所の検定試験
日商簿記初級について、ネット試験(体験版)をご案内しています。

本番形式の試験への対策

参考書や問題集に取り組んだし、余裕で合格点には届くだろうと思っていても、そう簡単に甘くないのが簿記試験だと思います。

参考書を読んで、問題集を解いてというペースで学習を進めてきた人にとっては、様々なテーマがバラバラの順番で問われる本番の試験では、簡単な問題でも答えられないというケースが出てきます。

そこで必要なのは、本番形式の試験対策でした。TAC出版からも出版されている「本試験問題集」などを最後の仕上げとして取り組むことが有効です。

私の場合は、1度目の試験を受けてみて、そこで躓いたところを改めて参考書と問題集で学習し直したら、2度目の試験でなんとか合格することができました。

独学で勉強を続けるコツについて

私の場合、簿記3級を合格するまでに3ヶ月、簿記2級に合格するまでに1年かかりました。もっと効率良く詰め込んで勉強すれば期間を短縮できたと今となっては思いますが、社会人として仕事をしながら勉強時間を確保すること、モチベーションを保つことはなかなか難しいです。

私の場合は、1日1分でもいいからなるべく毎日参考書を開くことを心掛けました。「脳は新しい変化を嫌い、同じ行動の反復を好む」傾向があるので、毎日やることで勉強を始めるハードルは下がります。

そして、土日だけ長時間勉強して詰め込むよりも、毎日簿記に触れるようにすることで知識はより深く定着すると思います。

とは言っても、簿記2級に挑戦する1年間はモチベーションが下がって勉強する気になれない期間もありました。でも、継続するために大切なのは「できなかった日」や「できなかった自分」を後悔したり責めるのではなく、そんな日もあると上手く切り替えてとにかく参考書を開くという第一歩を踏み出すことです。

まとめ

以上が簿記2級に合格するまでの私の勉強法でした。

皆さんのご参考になれば幸いです。ではまた!

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