2023年の景気シナリオ予測とおすすめの銘柄

投資

2023年の景気シナリオ予測と投資戦略

欧米利上げによる景気減速懸念

2022年は欧米で利上げが相次いだ。米国の連邦準備制度理事会(FRB)により実施された大幅利上げは、実に約30年ぶりの出来事である。新型コロナウイルスの影響でサプライチェーンが停滞したことで物価上昇を招き、それを危険視したFRBは市場金利を調整することで、経済成長を大幅に鈍化させることなく事態の収束(ソフトランディング)を図ろうとしている。

ただ、過去数十年で中央政府による金利操作でソフトランディングに成功した例はそれほど多くない。

これが成功するかどうかで、2023年の日本の景気を左右するのは言うまでもないので、米国や世界の景気動向や日米の為替動向には要注目。

新型コロナウイルスの影響からの経済回復

2023年は、2019年末から苦しめられていた新型コロナウイルスから解放されるかもしれない。新型コロナによって人々の生活様式は様変わりし、企業業績にもかなりの影響を与えたが、2023年からはここ数年冷え込んでいた需要が再起(リオープン)すると思われる。訪日外国人の受け入れ水準が緩和し、旅客業や、ホテル、外食、小売などのインバウンド需要が加速が日本経済に寄与する見込みだ。

他にも、ロシア・ウクライナ情勢や、中国の政情不安など地政学的なリスクも高いため、資産を分散し現金比率を少しずつ高めることで自分の資産を守るということが重要だと考える。

そこで注目したいのが、業績が景気変動に左右されにくいディフェンシブ銘柄と高配当銘柄です。

食品や日用品などの生活必需品や、電力ガス鉄道などのインフラを扱う企業はあまり景気の影響を受けにくいため、資産のリスク分散という意味でも一定割合保有しておくことが有効です。

また、高配当銘柄はアメリカの配当貴族指数は、S&Pやナスダックの平均的な利回りの銘柄を保有した場合と比較した総収益が2倍以上という結果が示されています。特に連続増配もしくは連続減配なし銘柄を中心に銘柄選びをすることをおすすめします。

景気減速に負けないおすすめの銘柄5選

三菱UFJフィナンシャル・グループ(P8308)

金利上昇局面では、昔ほどではないにしても銀行の収益増加が期待できる。数ある銀行の中でも「三菱UFJ」をなぜおすすめするかというと、メガバンクでの国内シェアNo.1であり安定した事業基盤を持っていることと、高い配当利回りです。また、近年では10期以上減配していないことも評価しました。

サントリー食品インターナショナル(P2587)

『水とともに生きる』のSUNTORYです。「響」や「山崎」などのウイスキーが海外にも評判で、国内外からの需要もあり、今後も安定して需要があると思います。配当利回りは1%後半と低めですが、2013年に上場して以来一度も減配がありません。

伊藤忠商事(P8001)

ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイも保有している日本の大手総合商社5社のうちの1つです。海外からも割安な高配当株として注目されており、今後も期待ができます。直近10期連続で増配中であることも点数高いです。

クボタ(P6326)

景気減速懸念により北米での需要が減る見込みではありますが、インドなどのアジア圏での農機シェアも拡大しており、高配当銘柄としておすすめの銘柄です。

三菱HCキャピタル(P8593)

高配当銘柄としてかなり有名な銘柄です。また、株価が低く参入障壁が低いことでも人気です。多角的に事業を展開しており、海外進出も積極的なため、一部のセグメントに利益を依存していないことから、今後も安定した業績を期待できる見込みです。

まとめ

ここまで2023年の株式市場についての私の予測を述べましたが、いかがでしたでしょうか。
2023年が皆さんにとって良い1年となることを祈念いたします。
それでは、良き投資ライフを!

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